最後の清流 四万十川にいた見慣れぬ生物

SurferZ

多分、初めての訪問先だが、人生最後かも知れない秘境、四万十川を訪れた。その川の流れは、穏やかでかつ、透明度が高い。川船に乗船してゆったり眺める風景に映る人工物は、少ない。梅雨に入る直前のこの時期、タイミングを逸すると、川遊びどころか、何もする事が、なくなって、悲しい旅行となりそうである。

幸い、キャンプでは、雨や風で苦渋を飲まされる雨男なのに、なんとか神頼みが通じたのか、時折日がさす、曇なのが何よりも嬉しかった。四万十川とその周りの風景は、なんとものどかな安らぎを与えてくれる。

景色は、言うまでも無いが、屋形船の出船川辺に見慣れない小さな生き物が、川底のひとつひとつの石の上に、まるで自分の陣地のように間隔を空けながら黒い小粒が無数に見えた。

近づいて見るとやっとわかった。清流でないと生息できない、カワニナだと思った。川のタニシに似ているが、スマートで黒い体色なのが、ちょっと違う。それが、無数に浅い川底に散らばっているのは、不思議な光景だった。

この記憶は、きっと長く残りそうだ。

カワニナ