いろいろアンテナを作っているとできるだけ小さくコンパクトにしたいと言う願望は、永遠のテーマかと。ただ、エレメントの長さを短くしたいと途中や先端にコイルを入れたりすれば、コイルでのエネルギー損失は避けられない。また共振の帯域幅も狭くなる。我慢できるところで妥協しているが、仕方ない。
エレメントを短くしたい為に、幾度と無く同軸ケーブルを使った短縮ができないかと、思うのも自然のなりゆきなのだが、どうもコレも誘電体損失だけで無く、それだけでは無いと気付いてしまった。同軸の芯線では、シールド網線で電波が遮断されるので、網線側をエレメントにすれば良いと思ったが、これはとんでもない効率低下とわかった。
同軸網線は、直線導体に対して高周波電流を数倍から数十倍阻害する抵抗になるようです。あのアミアミで、表皮効果に加えて電流経路を阻害する。高周波は、直列の電流とは、そりゃ違うよなと改めて思った。
ならば、網線使う同軸コーリニアは、放射効率悪いはずと思い至った。
多分、効率悪くなっても、同軸使わないコーリニアなんて、位相を180度シフトする余計な部品が増えたりして素人には、とても作れそうにないし、その構造及び形状を維持する耐久性や防水性は、困難過ぎると思う。
さて、そうすると最後の自問は、網線を使わないコーリニアがあったとして、同軸コーリニアは、どのくらい効率ダウンするのか。
Aiに聞いたところ前者が、放射効率90%以上の場合があるのに対して70から85%との事でざっと10〜20%くらいダウンするようだ。ちょっと大きいが、実際に使ってみて、作り安さと耐久性が、上回ると感じている。
さらに、網線は、高周波抵抗を大きくしてはいるが、同軸ケーブルのシールド構造とクロス接続により、内導体と外導体の電流がバランスされ外皮に流れる不要な高周波電流(コモンモード電流)を抑制するとの事。これにより、放射パターンの歪みや損失を防ぎ、給電ラインからの干渉を最小化するようで、結果としてSWR(定在波比)が安定し、全体の性能が向上するらしい。
さらにフェライトチョークを付けることで、もっとコモン電流を阻害できるとの事で、今回フロートバランを給電部の直下に付けたのは良かったようだ。アナライザー測定で間違いなくSWR下がったので。フロートバラン君に感謝。